(出典:リーバイス)
かっこいいジーンズがないかネットショップを眺めているとちょくちょく登場するセルビッチというワード。
生地の端をほつれ止めのために縫い付けてあるジーンズのことだとはわかっているんですが、それがどうして高いのかいまいちわからなかったので調べてみました。
生産効率が悪いからセルビッチジーンズは高い!
セルビッチデニムの生地は旧式の織り機を使って生産されています。
旧式なので生地を織るのに時間がかかり、通常のデニム生地の5倍以上も時間がかかるんです。
織り時間がかかるだけではなく織り傷が出ることが多いので、職人がこまめにテェックしながら少しずつ織っていかなければならないんです。
生地巾が通常のデニム生地の約半分
現在主流のデニム生地の巾は約150cm(通称W巾)です。
一方のセルビッチデニム生地の巾は約半分の80cm(通称シングル巾)しかありません。
旧式の織り機では広い巾の生地を織ることができないため、旧式織り機で織られるセルビッチデニムの生地巾は80cmほどになってしまうんです。
1本のジーンズに必要な尺が倍かかる
1本のジーンズを作るのには、150cmのW巾の場合で1.2m以上必要になります。
セルビッチデニムは巾が通常のデニム生地の約半分なので、必要な尺は倍になるんです。
旧式織り機で織るのに時間がかかるのに、生地の尺をたくさん使わなければならないので、セルビッチジーンズは生産効率が悪くなります。
生産効率が悪ければ製作できる本数が少なくなるため、1本あたりのジーンズの値段が高くなってしまうんです。
ヌーディージーンズのTHIN FINNはセルビッチだと1万以上高い
ヌーディージーンズ定番モデルのシンフィンでは4つの商品があります。
(出典:nudiejeans)
- DRY COLD BLACK 21,000円
- DRY TWILL 21,000円
- DRY ECRU EMBO 21,000円
- DRY SELVAGE COMFORT 35,000円
一番下のセルビッチジーンズだけほかのジーンズより14,000円も高いです。
セルビッチジーンズはそれだけの価値があるということなんでしょうね。
セルビッチジーンズが高い理由 まとめ
セルビッチ生地は旧式織り機を使っているので織るのに時間がかかる。
織れる生地巾が狭いため生地尺がたくさん必要になる。
その結果生産効率が悪く、セルビッチジーンズは貴重になり値段が高くなる。