水シミや型くずれと同じく、革靴がダメになってしまう原因の一つにカビがあります。
長い期間履かないで放置している状態だけじゃなく、数個の靴でローテーションしながら履いてても保管の仕方が悪いとカビが生えてしまうんです。
誰にでもできる簡単な方法で革靴のカビ予防ができる2つの方法を紹介します。
木製のシューキーパーを使う
シューキーパーは革靴の皮をのばして履きジワや型くずれを防止するのがメインの目的ですが、それ以外にも抗菌や除湿効果があるんです。
ただし、抗菌と除湿効果があるのは木製のシューキーパーのみで、プラスチックのシューキーパーにはそういった効果はありません。
プラスチックのシューキーパーは安く手に入るので、シワが入らないようにするためだけなら便利なんですが、残念ながらカビ予防としては役に立ちません。
ニスや塗装がされているものはNG
木製のシューキーパーでも、表面にニスが塗ってあったり、塗装やコーティングがしてあるものはダメです。
塗装が入っていると木が呼吸できないため、湿気を吸収することができなくなってしまうんです。
木製では無垢の状態のシューキーパーがほとんどなので、塗装してあるものを間違って買ってしまうことはめったにないと思います。
アマゾンなら返品可
シューキーパーを買ったはいいものの、靴のサイズと合わない可能性もあります。
アマゾンならファッションカテゴリーのアイテムはだいたい返品OKになっていて、シューキーパーも返品できるんです。
木製で調湿効果があっても、靴にテンションがかかっていないシューキーパーはシワを伸ばすことができません。
ホコリをはらう
ホコリは湿度とともにカビの栄養源になります。
外から帰ってきたときはもちろん、履く前やホコリがついているときは取り除いてあげましょう。
馬毛ブラシが1本あればいい
ホコリ落としには高価な道具は必要ありません。
ホームセンターや靴屋で売っている馬毛ブラシ(ホーズブラシ)が1つあれば十分です。
シューケア用品売り場には馬毛ブラシの横に豚毛ブラシもありますが、豚毛は毛が硬くホコリ落とし向けではありません。
靴の色ごとに分ける必要はなし
ツヤ出しやクリームを塗る際に使うブラシは、クロ靴用・茶靴用など革靴の色によってそれぞれブラシを用意する必要があります。
ホコリ落としに使う馬毛ブラシは、毛先にクリームがつかないので色ごとに分けなくても一本で十分です。
値段は有名な江戸屋ブラシだと7,000円近くしますが、そんな高価なものではなく1,000円台のブラシでも全く問題ありません。
1,500円くらいの馬毛ブラシを3年以上使っていますが、毛がスルスルと抜け落ちてすぐダメに使い物にならなくなるということはないです。
カビ予防には高価な道具を揃えるよりも、日々のケアをおこなってあげるほうが大切です。